アルケミストは小さなコーヒースタンドから始まり、今ではシンガポールに10店舗を展開するほど成長しました。そしてさらに世界へと広がり続けています。「高品質なコーヒーを、誰もが手軽に楽しめるものに。」という想いのもと、私たちは価値観を共有できる生産者からのみ、丁寧に選び抜いたコーヒーを仕入れています。それぞれのコーヒーが持つ個性を引き出しながらも、すべてのプロファイルにおいて高い甘さを大切にしているのが私たちのアプローチです。焙煎のスタイルは、「リッチ」、「バランス」、「鮮やか」の3つを軸としています。最新号のStandart Japanでは、私たちのブランドとしての価値観とともに、グアテマラ・サンタクララ農園の美しいコーヒーをご紹介しています。シンガポールで丁寧に焙煎されたこのコーヒーは、日常に寄り添う一杯にぴったり。ドライストーンフルーツのような甘さ、りんごを思わせるマリック系の酸味、そしてピーカンナッツのような香ばしい余韻をお楽しみください。
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Farm Info
Zelaya 家は100年以上にわたり、Guatemala 各地でコーヒー栽培を行ってきました。現在も数少ない Antigua 産コーヒー生産者として、Agua 火山・Acatenango 火山・Fuego火山に囲まれた美しい渓谷に拠点を構えています。中でも Finca Santa Clara は、標高1600mを超える Agua 火山の南斜面に位置し、豊かな土壌と理想的な気候に恵まれた農園です。Zelaya 家は品質と持続可能性を大切にしており、栽培品種の選定から精製工程の管理まで、すべてを丁寧に行っています。コーヒーはシェードツリーの下で育ち、日差しから守られながら土壌の健康を保ちつつ鳥たちのすみかにもなっています。農園には沈殿槽も設置されており、近くの川を汚さないよう配慮されています。
この農園で育てられている Villa Sarchi は、Costa Rica で発見されたブルボン種の突然変異で、高地にも適応し、風にも強い品種です。チェリーはすべて手摘みで収穫され、精製前に丁寧に選別されます。選ばれたチェリーは果肉を除去し、最大14時間の発酵を経てミューシレージを分解。その後、水路で洗浄し、天日で最大25日間かけて乾燥されます。
ウォッシュド精製は大量の水を使用するため、乾季が長い Antigua では特に水の使い方に注意が払われています。発酵後の洗浄水はろ過して再利用され、次のロットの果肉除去に使われます。これにより発酵が早まり、酵母とバクテリアのバランスも安定します。最終的に二度使った水はさらにろ過され、残った成分は肥料として使われます。
焙煎日から7〜10日ほど休ませてからお楽しみいただくのがおすすめです。
東京、浅草と青山。