El Obrajeは、コロンビア・ナリーニョ県のTanguaに位置するHacienda El Obrajeで、Pablo Guerreroによって生産されたウォッシュトのCastillo種です。この土地はかつて、コーヒー栽培には寒すぎ、高すぎると考えられていました。しかし、その環境こそが今では個性となり、昼夜の大きな寒暖差や火山性土壌のミネラル、ゆっくりと進む成熟が、このコーヒーの輪郭を形づくっています。
収穫されたチェリーは完熟したものだけを選び、ウォッシュト工程の前に約30時間の水中発酵を行います。この丁寧なプロセスによって糖や有機成分が穏やかに引き出され、甘さとやわらかな明るさをあわせ持つ味わいへとつながっています。
カップは丸みがありジューシーで、サルタナやプルーンを思わせる凝縮した甘さが広がります。そこに、ブラックベリーのようなやさしい酸がゆっくりと現れ、飲み進めるほどに表情が開いていきます。全体としては落ち着いたまとまりがあり、余韻には温かみとほのかな明るさが残ります。
何より、このコーヒーは土地の表現です。かつて制約とされた標高の高さが、いまでは甘さの奥行きと穏やかな明るさとしてカップに現れています。
お飲みいただく前に、焙煎日から 7 ~ 10 日ほど豆を休ませることをお勧めしています。