El Palto

地域を代表する優れたロットのひとつとして選ばれた Maria Gloria Neira Santos の農園 El Palto は、高地に位置し、理想的な気候と栄養豊富な土壌に恵まれており、高品質でオーガニックなコーヒーの生産が可能となっています。

Maria は、2019年の設立以来 Alpes Andinos のメンバーであり、この協会に参加することで、製品の高価格での販売や、コーヒー生産に関する研修などの恩恵を受けています。Alpes Andinos は、優れた品質のコーヒーを生産することが、生産者の自立とコーヒー生産に関わる家族全体への恩恵につながると信じています。また、Maria は女性グループ QORI コーヒー の代表も務めており、地域の女性生産者たちにコーヒーの知識を広めています。

農園の農作業はすべて、Maria と彼女の夫によって行われており、選択的な剪定作業を継続的に行うことで、作物の品質維持と収量向上が図られています。各品種ごとの特性に集中するため、農園では15年周期のローテーションを実施しています。樹木が15年の寿命を迎えると、高さ30cmまで伐採し、Zoca と呼ばれる新しい成長を促す技術を行います。この実践に備え、同じ品種の苗木を2年前から植えておくことで、常に成熟したコーヒーチェリーが収穫できる体制を整えています。

標高1850メートルに位置する El Palto では、コーヒーチェリーの成熟がゆっくりと進むため、自然と品質が向上します。農園ではチェリーを丁寧に手摘みし、低密度のチェリーを取り除くために清らかな冷水で浮遊選別します。その後、発酵タンクで72時間発酵させ、自宅にあるパルピングマシンで果肉除去を行います。さらに24時間発酵させて残留ミューシレージを分解します。山からの新鮮な水で洗浄し、10〜15日間天日乾燥させます。コーヒーはポリプロピレン袋に保管され、品質を維持したまま倉庫へ運ばれ、輸出準備が行われます。

その結果、優しくなめらかな口当たりと、ネクタリンや洋梨を思わせるシトラス系および黄色い核果の酸味が調和したカップが生まれます。

お飲みいただく前に、焙煎日から 7 ～ 10 日ほど豆を休ませることをお勧めしています。