グアテマラ・シティ郊外、Palencia の丘陵地帯。標高1,500mに位置する El Tambor は、長期的な視点と確かな手仕事によって育まれてきた農園です。敷地の約半分は森林として保全され、栽培と自然の調和を大切にする姿勢が息づいています。
この農園を率いるのは、5代続くコーヒー生産者 Victor Calderón。家系が歩んできたロブスタ中心の歴史から一歩離れ、2001年より高品質なアラビカ種に専念してきました。少量ロットでの生産と、農園に暮らすチームとともに行う丁寧な手摘みと精製が、このコーヒーの安定した品質を支えています。
カップでは、ウォッシュドのグアテマラらしい明瞭さが表れます。やさしいリンゴ酸に、赤いプラムやアップルのニュアンス。丸みのある質感と、ナッツのほのかな風味、ブラウンシュガーの甘さが、クリーンなアップルの後味へとつながります。極端さを狙うのではなく、何度でも手に取りたくなる一杯。
El Tambor は、スタイルが移り変わる中でも、明快さと構成、節度ある味わいが大切であることを思い出させてくれます。日常に寄り添う、よく考えられたコーヒー。シンプルな味わいの中に、品質への確かな意図が感じられ、その理由で長く親しまれる存在です。
焙煎日から7〜10日間のエイジングをおすすめします。