トリマ県ビジャ・エルモサ、標高1,850m。火山性土壌と複雑なミクロ気候のもとで、コーヒーチェリーはゆっくりと成熟していきます。この時間の積み重ねが豆に密度をもたらし、重なりのある味わいへとつながっていきます。
このロットを手がけたのは、Finca La BetaniaのJose Wilmar Arredondo Martinez。2025年のTolima Corazón Cafetero品評会・Traditional Washed部門で1位を獲得しました。処理はあくまで素材を引き出すためのもの。輪郭を整えながら、その土地らしさをそのままカップへと映し出しています。
品種はF7。コロンビアで開発されたハイブリッドの一つで、もともとは耐性の高さで知られてきましたが、高標高ではまた違った表情を見せます。骨格と甘さ、そしてクリーンな印象がよりはっきりと感じられます。
カップは、黄桃ネクタリンを思わせるジューシーな明るさから始まり、ほのかな柑橘のニュアンスへ。温度が落ち着くにつれて赤りんごのような甘さへと変わり、やわらかなトフィーの余韻へと続きます。軽やかさと奥行きが自然に重なり合う一杯です。
トリマという土地を、そのままに。標高が形づくり、手仕事が導き、味わいとしてまっすぐに現れています。
お飲みいただく前に、焙煎日から 7 ~ 10 日ほど豆を休ませることをお勧めしています。