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Chapter 4

Familiar Corners

創業当初、私たちの空間はとてもシンプルで、飾り気の無いものでした。そこにあったのはただ、高品質なコーヒーを届けるということ。そして、バリスタとお客様の繋がりを大切にすること。この考え方は原点となり、今の空間づくりにも繋がっています。

どの店舗でも、共通する要素があります。白と黒で構成されたレターボードのメニュー、バリスタとの間に壁を作らないオープンカウンター、そして視線を遮らないよう意図的に配置されたコーヒーマシン。それらは、私たちのコーヒーへの自信と、コーヒーは視認できるものであり、共有されるべきものだという考えから生まれています。

 

空間の中には、ステンレススチールが一貫して使われています。扱いやすく、経年劣化も少なく扱いやすい素材です。同時に、清潔さや日々の仕事を一定に保つためでもあります。照明も同じように考えています。作業に十分な明るさを確保しながら、空間をすっきりと見せ、視線が自然とバリスタに向かうように整えています。

こうした共通点がありながら、同じデザインの店舗はひとつもありません。新しい場所では、必ずその空間や場所のデザインから考え始めます。どこか馴染みがありながらも、押しつけがましくならないこと。そのために、街の雰囲気や人の流れ、その場所のリズムを見て、そこに合うデザインへと整えていきます。目立つためではなく、自然とそこにあることを大切にしています。

 

 

私たちの考え方はとてもシンプルです。入りやすく、過ごしやすいこと。その場所にきちんと合っていること。そして、どの店舗でもどこか共通する私たちらしさがあること。変わらない部分が私たちらしさをつくり、変わっていく部分がその場所らしさを作っていきます。そうして生まれる空間は、どこか見覚えがありながらも、その場所ならではの空気を持っています。

店舗が増えていく中で、同じものを繰り返すことが目的ではありません。それぞれの空間がきちんと機能するかどうか。カウンターの使いやすさや人の流れ、日々のオペレーションまで含めて、一つひとつが役割を果たせることを大切にしています。その前提があってこそ、広がっていく意味があると考えています。

 

Wynk Collaborativeとの対話

Wynk Collaborativeとの対話

Wynkと一緒に動き始めたのが2023年。最初のプロジェクトは71 Robinsonでした。もともとのミニマルな空間に惹かれたというよりも、その中でどう変化をつくっていくかという点に面白さを感じたと彼らはいいます。共通する要素を持ちながら、どうすれば毎回違う空間になるのか。変化させながらも、軸をどう保つのか。そのバランスが、すべてのプロジェクトに通じています。

Wynkが大切にしているのは、それぞれの店舗が違いを持ちながらも、どこか共通する感覚を残すことです。印象的でありながらも、やりすぎないこと。すべての選択に理由があること。

素材の選び方もそのひとつです。使う素材はシンプルで正直なもの。ステンレススチールをベースにしながら、自然素材やテクスチャーを重ねることで、やわらかさと温かみを加えています。整いすぎず、落ち着いて過ごせる空間を目指しています。

また、デザインは必ずしも目立つ必要はありません。その場でコーヒーをゆっくり楽しめれば、それで十分です。細かなディテールに気づいてもらえるのは嬉しいことですが、あくまで主役はコーヒーと、それを淹れる人たちです。

空間の役割は、あくまでそれを支えることです。コーヒーがしっかりと見えること。バリスタが中心にいること。そのためにデザインがあると考えています。


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QUIET CRAFT

We began with a humble mission: to simply serve a good cup of coffee.

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