私たちは、コーヒーを提供することだけで仕事が終わるとは考えていません。テイクアウトを中心とするブランドとして、毎日生まれる廃棄物に向き合っています。飲み終えたカップ、役目を終えたコーヒーかす、そして私たちの手を通り過ぎていくさまざまな素材。環境に配慮した選択肢を用意することは大切ですが、それだけで十分だとは考えていません。私たちは、その出発点となる「コーヒーそのもの」から、さらにできることがあると考えています。
Coffee Waste Initiativeは、小さくても意志のある一歩として始まりました。すべての課題をすぐに解決できるとは考えていませんし、明確な答えを示せるとも思っていません。それでも、挑戦してみなければ可能性は見えてこないと信じています。この取り組みは事業のためではなく、自分たちが使い、そして捨ててきた素材にもう一度向き合い、一度きりではない新たな役割を考えるための出発点です。
私たちは、この活動を「サステナビリティ」という言葉で表現することには慎重です。まだその言葉にふさわしいとは思っていません。この取り組みに終わりはないかもしれません。それでも、大切なのは完成を目指すことではなく、誠実に続けていくことだと考えています。
これまでに、Coffee Waste Initiativeはいくつかの形になっています。抽出後のコーヒーかすを活用したハンドソープ・ボディソープの開発や、コーヒー廃棄物を素材として用いたテキスタイルボードの制作に取り組んできました。こうした成果は、台北・迪化店やシンガポール・The Sailでもご覧いただけます。また現在は、コーヒー廃棄物を活用した家具の研究開発も進めています。
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私たちが目指しているのは、単に廃棄物を再利用することではありません。役目を終えた素材が、もう一度私たちの働く場所や過ごす空間へと戻ってくるような、循環のあり方を考えています。いつかは、コーヒー廃棄物だけでつくられた店舗やオフィスを実現できるかもしれません。あるいは、その可能性を支えるコーヒー廃棄物専用の加工施設が生まれる日が来るかもしれません。
未来を考えるとき、私たちは少しだけ想像する余白を大切にしています。「一粒のコーヒー豆から、一つの夢へ。」この取り組みの未来はまだ決まっていませんが、好奇心に導かれながら少しずつ形になっていくと信じています。今はただ、自分たちが生み出すものに目を向け、丁寧に試し続けながら、この取り組みを育てていきたいと思います。これはまだ始まりに過ぎません。私たちは、この先の可能性を信じて歩み続けます。